キラキラの水しぶきの下で

海から帰って来たボクに「ツカサにぃにぃ、水道使っていい?」と、キラキラした眼差しで問うてくる島の子供たち。「いいよ。ついでに車洗っておいて。」と頼み、その様子を宿のテラスから窺っていたのだけれども。

洗車もそぞろ、自分達の来ている服をビショビショにして、宿の広い駐車場を駆け回りながら水を掛け合う子供たちに、海で遊び疲れたオヂサンは力無い声で「おーい、シーツは濡らすなよ。」と言うのが精一杯で、翌日帰る荷造りの為になるべく早く乾かしたいであろう仲間たちが干してあったマリンシューズが既にたっぷりと真水を含んでしまった事など誰が責められようか。

島の子供たちは今日も元気一杯。
自分達のすぐ目の前で残りの洗車を待つその車さえ目に入らないほど夢中になれるその情熱が、ホースの先の水しぶきにキラキラ光る伊平屋島4日目____。