ヘビよりかはエビが好き

一晩だけ花を咲かせ翌朝にはポトリと落ちるサガリバナは水辺に咲く。水辺=水分を含む湿地=ハブの好む場所で、ホラねやっぱりいたよ。

ハブではなく無毒のアカマタ。気性が荒くすぐに噛みつきハブをも喰らうと云われるアカマタとハブとの見分け方は皮の模様で、アカマタは均一横縞でハブはグニャグニャ模様。などと説明されても、都会っ子の自分にこんな暗がりで見分けがつくはずもなく。
しかも気性が荒くすぐに噛みつきハブをも喰らうと云われるアカマタがいったい何を追って此処へ? やっぱり近くに餌となるハブもいるんぢゃないか?

帰ろうよー、もう帰っていつもの店で呑もうよー、皆勤賞が途切れちゃうよー。

まだ三分咲きのサガリバナと池の中のテナガエビだけ撮って、さっさと戻った車の中から撮影に夢中の友人を呼ぶボクの声が暗闇に溶けてゆく伊平屋島の夜___。