痛くても笑ってますよ

12月初旬、長野にある友人の店の周年記念ライブで唄った翌朝、激しい胃痛でホテルの朝食券を無駄にし、余裕があれば諏訪岡谷にある新宿2丁目『姫』マスターの墓参りでもと思っていたのだけれど、激しい胃痛のせいでそんな余裕は微塵もなくなり、長野新幹線の座席にうずくまった格好で東京まで戻って来たあの日から今現在までずっと、医師から処方された飲み薬のおかげで痛みは多少和らいではいるのだけれど、相変わらずみぞおちの辺りがズーンと痛い上に食欲もないのだよ。
子供の頃から胃痛持ちではあったのだけれど、昔はすぐに引いていた痛みが、ここ1年ばかり、痛みが増した上になかなか治まらず、夜中などは痛みで目が覚め、市販の胃薬を飲んでも効かず、家族を起こすべきか救急車を呼ぶべきか、いや、どちらにしろ迷惑になるし、と1時間経っても2時間経っても引かぬその痛みに身体を丸め、リビングで独り耐える夜が数ヶ月に1度。それでも、翌日にはすっかり痛みも消え失せていたのだけれど、今回ばかりは少し様子が違うようなので、病院嫌いとも言ってられず渋々近所のクリニックへ。

「ほーら、胆石。小さいのが一杯あるのが見えるでしょ?」

エコーのモニターに映し出された胆嚢らしき影の中の粒々が悪さをしている張本人らしく、完治の為には胆嚢を除去、つまり取っ払うのが一番だと医師から告げられ、割と簡単にそんな事を言う医師に、いやいや、臓器一個なくなるわけでしょ? いくらそんなに重要な役割を果たしている臓器でないにしても、そんな簡単にポイッてわけには・・・うーん、しばらく考えさせて下さい、と及び越し100%の自分。

というわけで、胆石の痛みに苦しむ自分と、娘からうつされたであろう胃腸炎でオエオエなっているハナモゲラッチョ・セバスチャン二人がグッタリと横になっているその間を、胃腸炎と風邪から復活した娘1歳2ヶ月だけが元気にヨタヨタと走り回り、時々バランスを失って、横になっているボクの顔にその小さき尻をムニュッと押し付け、その匂いで気付いたソレに、どちらがオムツを替えるか親同士で擦り付け合う、ツリーの飾り付けもリースもケーキも何もない、ホントに普通の日のようなクリスマス。

お金はなくとも健康が一番。自分が患うのも嫌だけれど、家族が患うのはもっと憂鬱になるので、みんなもどうか健康にだけは気をつけませう____。

日記