憂いの礫を花びらに変えて

例年より早く咲きすぎた桜の花びらが南からの風に舞い上がる道を、保育園の門を出てからずっと、未だクリスマスソングを大声で繰り返し歌い続ける娘2歳半の手を引いて帰る今日この頃。
端から見れば何ひとつ不幸も不満もない父親に見えるだろうけれど、他人には余り言えぬそれなりの哀しみがあったりする。

それでも笑っていようね。
大人にしか解らない事情を知るよしもなく、履き古したジーンズの太腿辺りからこちらを見上げ、ニコニコ笑っている娘の小さな手を握り返す自分の手に少しだけ力が入る帰り道____。