22年

22年前。
当時ボクの住んでいた世田谷のアパートには、
その頃組んでいたバンドメンバーや同郷出身の気のおけない仲間たちが、
ことある事に集まっては朝まで酒瓶片手に夢を語っていた______。

その仲間の1人で22年ぶりに逢った友人Oと、
度々この日記に登場する友人Fとの3人で、
新宿ゴールデン街で思い出話に華を咲かせた後、
「ほいたら家泊まれやー!」とボクの自宅へ。

家で、ボクが差し出したアルバムに挟まれた
当時の自身の写真を眺めながら、
「この頃のオレたぶん一番笑いゆうで。」
と、細めた目の奥に懐かしさと少しの寂しさを浮かべる友人O。

諸事情で月に一度しか会えない愛娘。
今日にでも不動産屋に鑑定してもらうというローンがしこたま残った家。
「ま、そんな人生もアリやろ。」と自虐的に笑う今の彼も、
写真の中で屈託のない笑顔を見せる当時の彼も、
ボクにとっては変わらぬ友なのだよ。
そこに22年の月日は関係ない。

「また飲もうや!! 不動産屋来る前に多少掃除しちょけよ!
 印象が大事やき(笑)」
と、22年前の朝と変わらぬ見送りを玄関先でする日曜日の朝____。

BGMは「キラキラ」(henssimo)。

日記