アリガトーなライブ(前半)

海から帰って来て体を洗う暇もなく、軽トラで各方面に散らばって
いる機材を自分らで運ぶのは、正直言って面倒臭いけれど、
それでも文句のひとつも言わず、快く機材を貸してくれたり、
酒やビールを差し入れてくれた島の友人らの気持ちに報いるべく、
一生懸命プレゼントするよ。

18年間毎年この島に来ていると、観光客が見なくてもいい、
聞かなくてもいい事を知る。だからこそせめて今夜ぐらいは、
誰もが笑顔で酒を酌み交わしながら楽しんで欲しいやね。
それぞれの道や方法こそ違えど見据える未来は同じなんやから。
ホラそこ、いがみ合わんでオレの歌聞けっ!

馴染みのカバー曲をみんなで歌い、コミックソングにみんなで笑い、
こっちもええ汗かいてきたし、
さて、「照るしのウタ」を唄おうかね____________。
                          (「照るしのウタ」へ続く)