ピースな遺影4

ここんところ、毎週末、部屋探しに追われ
身も心もクタクタになっていたのは事実だけれども、
そんな事は言い理由にもならない。

「すまん、忘れちょった。」
出入り口を示すダウンライトだけが点いた薄暗いリビング。
収納ボックスの上で毎日こちらに向かってピースサインを
し続けてくれるお婆の遺影に1日遅れで手を合わせながら、
忙しさにかまけて大好きなお婆の命日を忘れていた
自分の愚かさを一人反省する深夜2時。

日記