寝不足で2014

除夜の鐘をつく為に訪れた赤坂・円通寺でつのだ☆ひろご夫妻と共に年明けを迎える。ご住職の手助けのもと、いちにのさんで勢いよくついた鐘が新年の夜空にゴーンと良い音色を響かせたものの、これだけで自身のしぶとい煩悩が祓われたかどうかはまったくもって怪しく、そんな疑念を抱きながら赤坂から靖国神社へ移動。

初詣の為の駐車待ちで車道に並ぶ車の列を横切るように関係者口から靖国神社へ入り、参集殿と呼ばれる建物の中の応接室で出されたお茶と茶菓子を頂きながら記帳を済ませた後、案内された拝殿で梅若会による新年奉納の能を鑑賞する自分の右手、こちらにむけて賽銭を投げ柏手を打ち、それぞれの願い事をしているたくさんの初詣客の投げた賽銭を視界の隅で見ながら、嗚呼せめて初詣に訪れたこの人々全員から1人100円頂けたら我が暮らしもどんなにか楽になる事だろうと思ってしまっているところを鑑みるに、やはり先ほどの除夜の鐘で煩悩は落としきれなかったらしい。
能を鑑賞後、通された本殿で参拝を済ませ、境内の屋台を一通り物色した後で☆ひろさん宅へ向かい、奥方が作ったばかりの料理をつまみ食いしながら録画してもらっておいたTV番組を一緒に見たりした後、ではでは今年も宜しくと、わざわざ1階玄関まで見送りに来てくれた☆ひろさんに深々と頭を下げてお宅を後にしたのが朝の4時半過ぎ。

自宅に戻り、コタツから頭だけを出した姿のままで3時間ほど仮眠をとった後、痛風持ちには大敵の数の子を『元旦』という免罪符を盾に心ゆくまで頬張る自分は、昨日は昨日で「大晦日やし」という言い理由のもと、大量の数の子を食べているのだよ。
舌も腹も満たされこのまま夕方まで再び仮眠をとろうかとるまいか考えていると携帯電話が鳴り、「アンタ、いつ来るの? 夕方? ちなみにボクは朝の便で東京に来たんだからね、もうとっくにお重も詰め終わったんだからね。」と、オネェ口調のオジサンの圧力に負け、予定を早めて自宅を出た昼過ぎ。

今は亡き新宿2丁目のマスター宅で夜遅くまで気の合う仲間と楽しく過ごした後、自宅に戻り、我が家にお泊まりの仲間のお喋りをコタツに潜った体勢のまま閉じそうな瞼の裏に聞いた後、大晦日の朝5時から2度の仮眠しか取っていない体はとうとう限界を迎え、ほんじゃオイラは先に寝ると寝室への階段を上った深夜2時。

なにはともあれ、新たな年の初まりに皆が笑っているという事は大切なのだよ。
ということで、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

日記