罰とひと言で片付くよーな気もするのだけれども

マレーシアで左脚のばい菌による化膿からの手術。

約1週間に及ぶ40度に達する高熱、これもマレーシア。

約2ヶ月間ずっと痛風、これまたマレーシアだけど、これは持病だ仕方ない。

そして、これは初告白なのだけれど、マレーシアに渡航してすぐの頃から現在まで症状が酷くなったり治りかけたりの攻防を繰り返した頭皮湿疹。一番酷い時には脱毛症まで発症し、いやいやこれはひょっとすると加齢によるAGAなのかもしれぬと、帰国してからつい先日まで、途中、某衆議院議員の「このハゲーッ!!」の怒号がTVから流れる度、「いやーやめてあげてー!」と耳を塞ぎ、外出時には片時も帽子が手放せない不安な日々の中で、ギターをかき鳴らしてビールを飲み干す同世代の某人気ミュージシャン兼俳優の姿が映るTV-CFを前に、未だ都市伝説しまかに囁かれる彼のように値段の高い植毛医療を受けられるほどの稼ぎも無い自身の運命を嘆きながら、一生懸命に頭皮マッサージだけを繰り返す自分に、今年の誕生日プレゼントとして家のテーブルに置かれたのは、『機動戦士ガンダム』モデルの発毛シャンプーと発毛剤。そして毎日欠かさず食べた『こんぶの煮物』。

そんな涙ぐましい努力の甲斐あってか、頭皮湿疹の方はまだ完治とまではいかぬものの、脱毛の悪サイクルからは解き放たれた模様で、嗚呼本当に諦めないで良かった。いつからか「根性」という言葉を何処かに置き忘れて来てしまったはずなのに、意思を持たぬ毛根が見せてくれたそれに、9回裏ツーアウトからのヘッドスライディング甲子園球児の姿を重ね合わせる夏の午後。毛根のくせに、有り難う毛根。

と、感涙にむせぶ暇もなく、今度は右耳に激痛を伴う難聴。先週、病院に行ってきて医師の診断を受けたのだけれど、9年前に3度の鼓膜再生手術を受けて尚、やっぱり聞こえの悪い左耳は予想通りに圧力検査や聴力検査をスカ〜とやり過ごすのはまだしも、頼りの右耳がこんな調子で、病院で処方された薬を外耳に塗りながらツキンツキンとする痛みに耐えている現状。

と、ここまで書いた今年1月から現在まで、たった8ヶ月の間に起こっているこの「痛み」のどれもが原因不明という、それが一番怖かったりするのだけれど、万が一、この全てがひとつの線として繋がった時に、ボクはまた良い作品を生み出せるような気がする、あくまでも前向きにしゃがみ込む中年ここにあり___。

日記