星空

正確には、火曜日の午前4時過ぎ。
表の自動販売機に飲み物を買いに行く。
冷たい空気を胸一杯に吸い込んでみても、
タバコでくすんだ肺が綺麗になるわけ
でもないけれど、それはそれで気持ちは良いので
やっぱり胸一杯吸い込みながら、空を見上げた。
_________やっぱ星少ねぇ。
もう20年以上も見慣れてしまったこの街の空に、
今さらそんな感想を抱くのも変な話ではあるけれど。

自分がここ14年間、毎夏行く沖縄の離島・伊平屋島。
その島で見る夜空一杯の星空は、
これこそ『満天の星空』と呼ぶにふさわしく、
天の川さえかすんで見つけづらいほどで、
初めての時は、おもわず「おぉ….」と
言葉を漏らしたのだけれど、その後の言葉が出てこない
くらいの感動を受けたのだよ。
しかし14年間毎年通い続けている今となっては、
流れ星をひとつ見つけては「1億円」の願い事をし、
ものの数分で「10億円ゲット!!」などと、
さもしい心をさらけ出して見上げる時もあるのだけれど。

何回目の時だったか、東京から連れて来た仲間を、
島に住む友人の男の子と一緒に、星空が一番綺麗に
見える砂浜まで案内した時の話。
「ワーッ!!」やら「すごいーっ!!」やら、
驚嘆混じりで夜空を見上げる東京組を尻目に、
自分の隣りでタバコをふかしながら、
「なんで、こんなので喜ぶんだろうね。
 普段一人ぼっちで見たらサ、
 この星空が綺麗で…..、綺麗すぎて、
 どうしようもなく淋しかったりするんだけどねぇ。」
と、地面の砂をほじっていた島の友人の言葉が印象的だった。

そうだね。星の数ではないのかもしれないね。
今年も伊平屋島に行くつもりだけれど、
今年はあの満天の星空が、自分にはどう映るのだろう。
不安と期待で夏を待つ。_____まだ春も来ていないのに

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