浪漫のカケラが欲しいのさ

悩んでいる。
買いたい『カメラ』があり、おおいに悩んでいる。
アンタ、よくもまぁそんなお金があるもんねぇ?と言う前に、
とりあえずボクの言い分を聞いてくれ。

まず、そんなお金は無い。すごく無理をすればなんとかなるレベル。
次に、ボクがその『カメラ』を買っても、たぶん使いこなせない。
そしてすぐに飽きる可能性がこれまた大きい。
子供じゃあるまいし、それぐらいの自己分析ぐらいは、
今まで無駄にしてきた物たちのおかげで出来てしまう。
その『カメラ』を買う金があれば、大好きな旅もビジネスクラスで
行けるし、アドビ製品のすべてが最新版にアップデート出来るし、
ちょっと金を足せば欲しいギターだって買えてしまう。
というか、ミニアルバムぐらいだったら出せてしまう。

要するに『高いオモチャ』というわけなのだよ。
そんな事重々承知で、敢えて言わせてもらう。
やっぱり欲しい。

先日、ゴールデン街でビートルズの元メンバーだった
ジョージ・ハリスン視点からのドキュメントフィルムを見たのだけれど、
「ボクたちはあらゆるモノを手に入れた。
 でも最終的に幸せになれるのはお金や物じゃない事も解った。」
という若き日の彼らのインタビューシーンをふと思い出した今この時点でも
やっぱり欲しいモノは欲しい。

冷静に考えれば、使用頻度、他の物の必要性、生活状況などから考慮するに
どう考えても必要ではないその『カメラ』が欲しくてたまらないのだよ。
何故そんなに欲しいの?とこれを読んだアナタが疑問に思うのは当然。
そんなアナタに、ボクは目を輝かせて即答してやる。
“男の浪漫"だと。
こんな答えでは自分以外の誰一人説得出来ないと解りつつも______。

BGMは『真っ赤なスカーフ』(宇宙戦艦ヤマトTVシリーズエンディング曲)

日記