娘さんをください!ー沖縄・伊平屋島3日目-
伊平屋島で、我が娘を溺愛する親父たちに問うてみた。
『もしも自分の娘に彼氏が出来て、その彼氏が挨拶に来たらどうするか』
ある者は答える。
「錆びた日本刀で切るサー。サビてるからすぐには死なないサ−。
数ヶ月経ってから破傷風で死ぬから"殺人罪"じゃないサー。」
またある者は答える。
「漁船にロープで縛り付けて島1周するサー。
手を縛りつけるんじゃダメサー。両足を縛るサー。
そしたら鼻から海水が入って息が出来ないわけヨー。」
娘を溺愛し過ぎて殺人も犯しかねない勢いなのだけれど、
そんな中にもユーモアを忘れない伊平屋島の親父たち。
『他人様の娘は二人も息子たちの嫁に貰ったのに、
それでは虫が良すぎるのではないか?』
というこちらの問いには、真顔でこう答える親父たち。
「だって、簡単にくれたもん。」____日本の親父ここにあり。
そして……十数年女性に縁の無いこの男は、はたして
錆びた日本刀で切られるのか、漁船に足を縛り付けられるのか、
それは神様にもわからない_______________。