マグナム言いたいだけ

今日からの本格的な冷え込みと北日本の冬の嵐はどーやら北極からの寒波と最近の温暖化が原因だと言うニュースを見て思い出した無駄話をひとつ。

人間それぞれに性格も違えば癖も違い、TAXI運転手さんの世界も人それぞれ。
無口な方もいればお喋り好きな方もいて、気遣いに優れた方もいる一方で運転席を後ろから蹴りたくなるような無神経な運転手もいれば、運転が上手な方もいる反面、素人のようなベテランもいて、前職は会社役員からチンピラ、教職員などなど、それぞれのタイプが組み合わさってそれはそれは千差万別の世界。
先月、高知に帰省した際、実家から繁華街まで乗車したTAXIの運転手さんは、どうやら最近の異常気象や火山の噴火を憂いているご様子で___。

「この間の御嶽山の噴火もそーやけど、最近世界の何処でもかしこでも火山がボンボンボンボン噴火しゆーろぉ? ありゃー地球温暖化のせいで地下のマグナムを冷やせんなっちゅーきやないろうか。」

もちろん、彼の言うここでの『マグナム』とは99.9%『マグマ』の事だろうし、こっちに伝わっているのだから、わざわざ訂正するのも野暮ったいと思い、彼が『マグナム』と発する度に、火山口から突き出るデカイ銃口を想像しては吹き出しそうになるのを堪えながら、彼の『地球温暖化のせいでマグナム調子に乗ってます論』を後部座席で聞くボク。

「昔は地球の表面もある程度は冷えちょったき、そのおかげでマグナ・・・ムも冷やされちょったがやないろーかと、アシャー思うがよ。」

__惜しい。『マグナ』で一瞬は止まったのに。
それに最近の日本の火山活動は数千年に1度の活動周期に入ったという説をつい先日のTVか何かで偉い学者先生が説いていたのだけれど、運転手さんが言う説もひょっとしたらひょっとするので否定もせず、彼がハンドルを放した左手でフツフツと煮えたぎる真似をしてまで連発するその『マグナム』に適当な相づちを添えながら聞き続けた結果、俯瞰で見ると馬鹿二人が織りなすコントのようにも思えた、そんな乗車時間わずか10分足らずの中の一期一会___。

日記