迷子な師走

とうとう師走なのだよ。
いつもならこの季節、大好きな東南アジアを
一人放浪しながら、いろんな人との出会いを
楽しみつつ、宿泊先のオンボロホテルの一室で
曲や絵を書いたりしているのだけれど、
今年はどうも勝手が違う。

自分の一人旅の醍醐味のひとつに、
初めて、もしくは久しぶりに訪れた町や村で、
自分に起きる様々なハプニングを楽しむというのがあって、
「道に迷う」事もそのひとつ。
どちらが北でどちらが南かも解らないその町の
通りや路地で、一人ポツーンと立ちつくしてしまう時。
もちろん不安にもかられるので、今まで自分が
歩いてきた道や見てきた景色の記憶などを
脳みそから総動員して、今自分が立っている場所を
確認しようとするのだけれど、
ココロのどこかでワクワクしてしまうのだよ。

立ちつくす自分の周りを、
なんの迷いも無く通り過ぎて行く車や
自転車の音や商店の軒先での話し声などの
「此処で暮らしている」人たちとは対照的に、
自分は「此処の素人」で、おまけに『迷い人』。
言い換えるならば、今からたくさんの事を
「知る」事が出来るのだよ。素人万歳!!

時間ならたくさんある。
照りつける南の国の太陽の下、
ぞんぶんに迷って、そして疲れたら、
カフェでもみつけて冷たいモノでも飲めばいい。
自分が納得するまで迷ったら、
道行く人に尋ねればいいだけの事だもの。

東京ではもう道に迷わなくなった。
その分、現在は人生『迷い人』な感も
否めないのだけれども(笑)。
___ぞんぶんに迷って疲れたら、休憩すりゃいいのだよ。

(コメントを書く)