危険な香りのノスタルジー

日曜日のイベントで出す土佐酒や特産物をイベント会場へ届ける為に新宿・歌舞伎町へ。

薄汚れた灰色のコンクリートとカラスが撒き散らかしたゴミだけが目立つ昼間のスッピン顔も、夕方5時過ぎにもなると、すっかり早くなった日暮れに助けられ、欲望とガラの悪さを暗がりに上手に隠して、ネオンが煌々と灯るいつもの下品な化粧顔を取り戻している歌舞伎町の裏通り。

「客引きに女性の写真を見せられ・・・(略)、ご注意下さい。」

そんな注意アナウンスが流れる通りで堂々と客引きをするガラの悪い男達の脇をすり抜けて、明後日の打ち上げ会場予定の店に向かう途中、それでもこの雰囲気が嫌いじゃないのは、其処にほのかに薫る『昭和』へのノスタルジアか、はたまた黄色い保育園帽子を被った子供が走り回っていた呑み屋街への郷愁か。

BGMは椎名林檎で「歌舞伎町の女王」と思ったけれど、
昭和な感じなら断然八代亜紀の「なみだ恋」____。

日記