予期せぬ時の〜

冨岡ツカサ (2016年6月22日 23:59) | コメント(0)

先日の夜。登録していない電話番号からの着信あり。不審に思うも電話に出ないのも失礼なので、電話に出ると太い男性の声で「もしもし、つのだですけど」。そう、電話の声はつのだ☆ひろさん。

尊敬するミュージシャンの一人であり大先輩である☆ひろさんから突然連絡。
昔からこの『予期せぬ時のつのだ☆ひろ』に引っ掛かるその度、心臓がバクバクするのだよ。もちろん、☆ひろさん側には自分を驚かす意図はさらさらないのだろうけれど、自分からすれば覚えの無い電話番号着信に「ん? 誰だ? なんかの勧誘か?」と不審と面倒臭さを織り交ぜながら電話に出てみれば相手が尊敬する大先輩。トラップに引っ掛かった小動物並みにパニクるから。で、この夜も全身から一気に吹き上がる脂汗を素手で拭いながら、自宅リビングを用も無いのにあっちにウロウロこっちにウロウロ。

これが例えば、既に番号登録してある彼の事務所の社長兼奥方からまず電話があり「じゃあ詳細は☆ひろから聞いて。」で話し相手が☆ひろさんに替わるパターンなら全く平気なのだけれど、それはそれで既に登録してある社長兼奥方の名前が浮かび上がった着信画面と"早く電話に出なさい"とばかりに流れる着信音を前に「あれ? オイラまた何かしでかした?」と、別の意味でドキドキしてしまい、しばし腕組みをしてたりする場合もあるし、電話に出たら出たで『いきなり☆ひろさん』パターンもあり気が抜けない。

おまけに、こちらから光太郎さんへの用事の為に掛けた電話先に出たその声をてっきり光太郎さんだと思って、しばらくタメ口で話していたら、その相手は『まさかの☆ひろさん』という変則パターンもある。(『尊敬と畏怖』を参照)

______で、この日の夜の電話の内容は。
お叱りでも呼び出しでもなく、ただ単に最近顔を見せない自分の調子を心配して連絡を下さったらしく、自分からすれば、ついこの間☆ひろさんトコに遊びに行ったばかりだと思っていたのに、もうあれから1ヶ月半も過ぎていたという、加齢と共にその体感速度をドンドン増してゆく時の流れに驚くと同時に、音楽業界の大先輩でありながら不出来な後輩を気にかけてくれる彼の心遣いが本当に有り難かったりするのだよ。でもそんな感謝と嬉しさを噛みしめるのは決まっていつも電話を切ってからで、それほど『予期せぬ時のつのだ☆ひろ』は心臓には悪いといふ事____。