今は靴下を履くのも一苦労ですよ

数年振りにギックリ腰を患ったのだよ。

一昨日の夕食時、娘2歳4ヶ月が食事に使う木製のテーブル付き椅子を、いつものように片手でヒョイと持ち上げたまでは良かったものの、それをいつもの場所に置こうとした瞬間、左腰の辺りをまるで悪魔の手に鷲掴みにされたような激しい痛みを感じ、少しでも動こうものならその悪魔の手の握力が増してしまいそうな不安から、娘の椅子を床に下ろす事も出来ず、「あ〜いかん、きた、きた」と、その場に立ち尽くすしかないボク。

「ダレ キタノ? オニ?」と眼下から問いかけてくる娘のその問いに、「鬼より痛いで」と娘を不安にさせないように作り笑顔で答えるも、まだ椅子は手に持ったままのボクに娘がひと言。

「ご飯だよ。早く椅子ちょーだい。」

無理なんです、動けませんもの一歩たりとも____。

というわけで、二日経った今も腰にコルセットをキツ〜く巻き、矯正された姿勢のまま能楽師のようにソロリソロリと摺り足で歩く事しか出来ないので、いざトイレで用を足そうとなれば、ソロリソロリと立ち上がり、ソロリソロリと階段を降り、ソロリソロリとズボンを下ろし、あ、コルセット外さなきゃパンツ下ろせないぢゃんか、ともうじきオシッコ漏らしかけたよこの歳で。
普段より姿勢良く胡座をかいているボクの太腿の上で、無邪気に飛び跳ねる娘のその拷問に「父ちゃん、腰痛いからちょっとだけジッと出来る?」とお願いすると、幼いなりに父を気遣ってか「トーチャン、イタイノ?」と、心配そうな顔をしてくれ動きを止めてくれるのだけれど、その僅か10秒後には再び飛び跳ね始める、本当に「ちょっとだけ」天使____。