1月の出来事FaceBook丸写し-その弐-
「えっと….、ここ何処?」
昨日ベトナムから合流したヤスくん(ゲストハウス『兎家/Usagiyah』オーナー)と一緒に、彼がGrabで手配してくれた車
に、クアラルンプールのホテル前から乗り込んでから約1時間後に降ろされたその場所。
どれだけ辺りを見回してもマレーシア独特の披露宴用の大型野外テントの軒先すら見えず、どれだけ耳を澄ましてもそこから遠くまで漏れ聞こえるはずの音楽
も人々の賑やかさもなく、ただただ無音に近い静けさと、時折2人の前を通り過ぎてゆくバイクや車の音とが9:1の割合で交互にやってくる、そんな長閑なな田舎町の道端。生まれて初めて降り立ったその場所で。
「旅で迷子になるの何年振り?」
と、久々の『迷子』を楽しんだのも束の間、日陰にもならないバナナの木だけが生い茂った道端にポツンと佇む齢50手前のオッサンと50をとっくに越したオッサン2人の体力を、気温30℃超の結婚式日和
がドンドン削ってゆく。
「この田舎町に縁もゆかりない日本人オッサン2人の熱中症死体が発見される前に、急いで誰か迎えに来させろ」
本当の会場から15kmも離れた全く違う住所を送って来たパンコール島ファミリーに自分の位置情報を送っても、片道15km離れていてはすぐに来られるはずもなく。
結果、予定よりだいぶ遅れて披露宴に参加した後、『今晩も一緒に此処に泊まれ」と、先日の交通事故で折れてない方の手で袖を引っ張ってくるボート屋ノンさんを始めとするパンコール島ファミリーに、「俺は1時間でも早くパンコール島に帰りたいんぢゃ。誰か車に乗せろーーー」と駄々をこね、島に戻る親戚の車に乗り込み、披露宴会場から150kmも離れたパンコール島行きのフェリー
が出るその港町に着いた頃には、海の向こう、夕陽に映えるパンコール島
を嬉しそうに眺める日本人オッサン2人の瞳が磨りガラスみたいになっていた、この他にも朝から色々あり過ぎて、濃ゆい濃ゆいブラックコーヒー
のようなマレーシア
2日目____。

