父の命日を前に

33年前に亡くなった亭主が眠る墓の周りに生えた雑草たちを、
不出来な長男に、昔自分が亭主と交わした会話というほとんど
昔話のような話などを聞かせながら、せっせとせっせと抜くその
姿を、こちらも同じ作業をしつつ横目で見ながら、あぁこの人も
歳をとったのだなぁとつくづく思わされた。
この年老いた母を少しは楽にさせてやりたい思いは十分にある
のだけれど、どうしたら楽にさせてやれるのかも分からないので、
今はせめて彼女より多めに草を抜く事ぐらいしか出来ない___。

日記