旅の教訓その1

日本から持ってきた旅行カバンとこっちに来てさらに増えた
土産物入れ用のバッグやらなんやらで大荷物の友人二人を
無事クアラ・ルンプール・セントラル駅まで
ぼったくりTAXI(15RM=約410円)で送り届ける。
こっから先は国際空港まで直通特急電車が走っているし、
日本語の案内も書かれているので、
なにも空港まで同行する必要もないだろうと、
当初の約束をあっさりと破り、特急電車専用ホームに
降りてゆく彼ら二人を改札の外で見送った後、
一人になったその足で近郊電車の乗り場へ急ぐ。
さて、こっから泣いても笑っても一人旅。

電車の中、ボクはすっかり暗くなった外の景色と
車内の地元民たちの両方を映し出すその窓を眺めながら、
パンコール島最終日にボクが友人らに言った
「今回の旅で感じた事」をふと思い出し、
改めてそうだとシミジミと実感し、
他の乗客に気づかれない程度に小さく頷いた。
そんな教訓めいた言葉とは….、

「南の島は男3人で来る所じゃないね」______。