一時日本に帰ります

来週明けにやってくる本格的な寒波から逃げるように、今夜の便で日本に一時帰国する。この文章を書いているボクの後ろでは、新たに買い足されたスーツケースなど日本へ持って帰る荷物の山を挟んで、ここ数日愚図りながらもボクの荷造りをせっせとしてくれたハナモゲラッチョ・セバスチャンが静かな寝息を、いや時折「ンガッ」というイビキをアクセントに眠りについている。

たぶん今後、仕事か何か大切な用事が無い限りはニューヨークへ来る事もないだろう。
移民だらけのこの街で多くの事を感じ多くの事を学んだ。しかしそのすべてを日本人である自分が受け入れてプラスになるかと言えばそうでもない。やはり取捨選択が必要になってくる。そのひとつひとつをクリアしてゆくには到底足りそうもない人生の残り時間に、もう少し早くこの街に来るべきだったんじゃないかとも思うけれど、若ければ見えない事や結びつかない事も多々あるので、これだけはどちらとも言えない。それでも、体力もかけがえのない財産だという事が身に凍みて解るようになるその前に旅をする事は大切なのだよ若者たちよ。

で今回の結論を言えばだね、「あぁ、お茶漬けが美味しいと思える日本人で良かった。」と素直に思うのだよ。
さて帰りましょかマイホーム日本に______________。

(N.Y時間 1月20日 午前07時15分)