都会のネズミと田舎のネズミ

先日、イスラム教のラマダンが明けたマレーシア。
皆で集まってお祝いをする日が1ヶ月ばかり続くラマダン明けが、新型コロナの影響は此処にも波及していて、今は20人以上が集まったりしただけで警察に逮捕されるので、お祝いも出来ないとスマホの画面越しに愚痴るのはパンコール島の友人たち。
観光客の姿もなく、おかげでそれぞれが無職同然のようになった今、時折、普段なら観光客を乗せるはずのボートに乗って海に出て魚を釣りまくり、それを売ったりした金でなんとか日々喰いつないでいる。

と、結構深刻な状況なのだけれど、スマホの画面には、陽が少しだけ傾いた白い砂浜の木陰の下で、各々が木に吊したハンモックやロングビーチチェアにに寝そべった状態で、もちろんマスクもしておらず、そんな仲間たちの周りでくつろぐ野良猫と、食べ物を探しに砂浜まで降りてくる猿たちの姿が時々映り込む。
___嗚呼、行きたい今すぐに。

脳内逃避行の日々が続く緊急事態宣言下の5月___。

日記