ひと仕事を終えた先に

未だに数年前の型のiMacの前がボクの仕事場兼作業場。
人間で例えると最新のiMacを20代半ばの若者だとすると、ボクのは80代のおじーちゃんなわけで、デザインなどの仕事でそんなに重くないデータでさえ、それにエフェクト効果をかけようとすると「ほいほい、ちょっと待って下され」と虹色のグルグルが表示される。

そんなおじーちゃんのデスクトップ背景画像は大好きな沖縄・伊平屋島の風景だったり、マレーシア・パンコール島の日常だったり。
で、今現在はこれ。

著作権を侵さない範囲でご自由にお使い下さいまし

画像に埋め込まれた情報でも判るように、今から7年前の2月。時刻は午後7時半前ぐらい。
日中、観光客たちを乗せてパンコール島の海上をめまぐるしく走り回ったボート屋たちが、岸から少し離れた沖に各々のボートを片付け終え、その連中たちを岸まで運び終え(普段は商売敵でもこういう時は普通に助け合うのが此処のルール)、最後の1艇となった小型ボートを別の砂浜にランディングさせて仕舞いに向かう仲間と、水浴びをする仲間の足下で、小さく砕けた波たちは再び金色の帯が伸びるその海へと還ってゆくひと時。

パソコンの前での仕事や作業を片付け終え、そのデータやファイルのひとつひとつを閉じていった先に広がる思い。
いつか再びあのボートを押せる日が必ず来る事を本気で信じてやまない日々。
その体力が今のボクに残っているかどうかは別として____。