それじゃ釣れんよ

若干薄曇りだけれど、
むしろカンカン照りよりも過ごしやすい陽気で
海風も心地よい伊平屋島2日目。
シュノーケリングと釣りの両方を楽しむべく
マル秘スポットへ。

ここは干潮時にはリーフに囲まれた入り江になり、波も穏やか。
泳げる範囲はそう広くはないけれど、干潮時でも水深5mほどの箇所もあり、
様々な種類の熱帯魚が見られる穴場スポット。
今朝ホテルの食堂で挨拶を交わした別の客達が、
どうやら熱帯魚を捕獲する為に伊平屋島へ来た本土の業者のようなので、
地名は一応伏せようかね。

目の前を泳ぐハタタテダイやヤッコダイたちはそれはそれは綺麗で
可愛らしいけれども、喰える魚しか釣らぬ主義の自分からすれば、
彼らは所詮「エサ盗り」の外道でしかない。
既に竿を仕舞い、シュノーケリングをしながら、2リットルのペットボトル容器に
巻き付けた釣り糸の先、その釣り針に刺したイカの切り身に、
彼らが近づこうものなら、ええぃっ! 邪魔じゃっ!と足で追い払う。

仕掛けが切られ陸に上がってきた自分に、
「もうそろそろ帰ろうよ。」と言うネガティブな意見などは聞こえない。
何故ならMy左耳は、未だ塞がりきらない根性無しの鼓膜の内側に
海水が入らぬよう、粘土状の耳栓でしっかりとフタをしているから。
「あそこに全裸の可愛い子ちゃんが!!」という
ポジティブな声に2度ほど振り向いてはしまったけれど___。


仕掛けを作り直す自分とその後方、折れた竿で釣りを楽しむ友人F。
もちろんこの日も釣果0。